自然循環式太陽熱温水器(FUJI-IN)は使用用途、設置条件が限られますが、コストパフォーマンスにとても優れています。古くなった太陽熱温水器をコストを抑えて交換したい場合、浴槽の湯張り専用でも構わない場合、とにかく導入コストを抑えたい場合などにおすすめです。昔からある落水式の太陽熱温水器がFUJISOL真空管の採用により、冬でもよく沸く高効率でデザイン性に優れたものに生まれ変わっています。
従来のフラットパネル式よりも集熱効率の高い真空管式を採用しています。真空管は魔法瓶の原理で外気温に影響されず、吸収した熱エネルギーを閉じ込めて外に逃がしません。また、FUJISOLの真空管には太陽エネルギーを最大限に吸収する特殊な三層コーティングをしています。この2つの高い技術による要素が、これまでにない高い集熱効率を実現させています。
真空管は魔法瓶の原理で、吸収した熱エネルギーを閉じ込めて外に逃しません。外気温が低い冬場でも高いパフォーマンスを発揮します。
自然循環式(FUJI-IN)はヒートパイプ式(FUJI-IP)とは異なり、真空管の中に水を入れ直接的に温めます。貯湯タンクは空気が出入りする開放式のため、水圧をかけることはできない構造になっています。
自然循環式太陽熱温水器(FUJI-IN)は落水式と呼ばれ、落差(重力)を利用してお湯を供給します。温水器と蛇口の高低差が大きいほどお湯の勢いが強くなります。逆に高低差が小さければお湯の勢いは弱くなります。お湯の圧力が安定しないため、高い水圧が必要なシャワー等には使用できません。また、水道直圧式給湯器への直接接続は出来ません。浴槽の湯張り用としてご使用されることをおすすめします。※加圧ポンプが内蔵された落水式太陽熱温水器対応の給湯器への接続は可能です。
FUJI-INは制御器S-3により制御されています。貯湯タンク内のお湯を使用し、水位が低くなると水位センサーが感知し、電磁弁を開き、タンク内に水を供給します。タンク内が満水になると電磁弁を閉じて水の供給を停止します。制御器S-3はこの動作を繰り返し行います。
※サービスタンク(ボールタップ)を使用する方法もございます。詳しくは取扱説明書、カタログをご確認頂くか、またはお問い合わせ下さい。
下記のグラフは1日(AM8:00〜PM5:00)でどれだけタンク内の水を昇温したかを示しています。グラフから季節(外気温)に影響されずに昇温出来ることが分かります。
※下記グラフの温度に水道水の温度を足した数値がタンク内温度になります。
(例:7月で水道水の温度が20度の場合、タンク内温度は20+32=52℃)